連載 看護学校管理・運営のための12のポイント・ポイント9
図書室は学生のオアシス!
江川 万千代
1
,
小川 恵美
1
1遠賀中間医師会立遠賀中央看護助産学校
pp.1146-1152
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102586
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はじめに
オアシスとは,砂漠や乾燥地帯で水がわき,樹木が茂っているところ。または,いこい慰められるところ(新選国語辞典より)とある。看護学校では図書室を学生のオアシスだといっても過言ではない。図書室は,授業の隙間を埋めてくれる知識の宝庫である。また,いろんな図書に触れ,文献を読み,自分の知識を積み重ねていくことは,個々の能力開発の場であり,看護学生の人生にとっても専任教員以上に大きな影響力をもつ。
本校の図書室は,設計の段階から学生が利用しやすいように,1階の南側に広く(126.26m2)配置し,学生玄関入口近くに設置している。概要は資料1の通りである。
また,終日利用できるように専任の司書教諭を配置し,図書の管理,運営を担当している。
現行の司書資格は公共図書館の運営を想定した制度のため,医療・看護図書という専門分野での管理運用は,司書自身の知識・経験の習熟が求められる。また,図書館の規模,利用対象などの違いにより,管理の実際は異なるのは当然である。ここでは一般的な専門学校図書室で司書が模索しつつ行っている図書管理としてお読みいただきたい。
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