Japanese
English
調査
脳・脊髄障害における痙縮の出現頻度
Study of incidence for spasticity of brain-spinal disorder.
野々垣 学
1
,
根本 明宜
2
,
落合 藤子
3
,
高倉 朋和
3
,
水落 和也
3
,
安藤 德彦
Manabu Nonogaki
1
,
Akinobu Nemoto
2
,
Fujiko Ochiai
3
,
Tomokazu Takakura
3
,
Kazuya Mizuochi
3
,
Norihiko Ando
1茅ヶ崎市立病院リハビリテーション科
2横浜市立大学附属病院医療情報部
3横浜市立大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Chigasaki Municipal Hospital
2Department of Medical Infomation, Yokohama City University Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City Universty School of Medicine
キーワード:
痙縮
,
Ashworth Scale
,
脳障害
,
脊髄障害
Keyword:
痙縮
,
Ashworth Scale
,
脳障害
,
脊髄障害
pp.371-375
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100566
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はじめに
脊髄損傷,脳性麻痺などの脳・脊髄障害の治療を進めるうえで,痙縮のコントロールが必要になる機会は少なくない.痙縮のコントロールには抗痙縮薬の利用等が有効なことはしばしば報告されているが1-4),海外では抗痙縮薬の内服だけでなく,埋め込み型ポンプを使用した抗痙縮薬の髄腔内投与も広く利用されている5-9).日本でも埋め込み型ポンプを使用したバクロフェン髄腔内投与に関する臨床試験が行われ,当科も治験参加施設の一つとなっているが,これまで中枢神経疾患患者に,痙縮がどれだけの頻度で出現するのかといった報告は多くなく10-15),しかもAshworth Scale17)で,関節ごとの痙縮の強さを評価した研究はみつけられなかった.
今回われわれは,脳・脊髄障害者の痙縮について,各関節での痙縮の出現頻度を調査し,痙縮による日常生活の問題との関係について検討した.
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