Japanese
English
資料
脳血管障害により胃瘻を造設している在宅療養者の経口摂取併用に関する課題と主介護者からみた意味
Issues and Meaning of Gastrostomy Feeding of a Person on Home Care with Cerebrovascular Disorders from the Perspective of the Caregiver
田中 和子
1
,
堀内 ふき
2
Kazuko Tanaka
1
,
Fuki Horiuchi
2
1筑波メディカルセンター
2佐久大学看護学部
1Tsukuba Medical Center
2Saku University School of Nursing
キーワード:
胃瘻
,
摂食・嚥下障害
,
経口摂取
,
在宅介護
,
脳血管障害
,
gastrostoma
,
dysphagia
,
oral feeding
,
home care
,
cerebrovascular disorder
Keyword:
胃瘻
,
摂食・嚥下障害
,
経口摂取
,
在宅介護
,
脳血管障害
,
gastrostoma
,
dysphagia
,
oral feeding
,
home care
,
cerebrovascular disorder
pp.73-79
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
脳血管障害による摂食・嚥下障害で胃瘻を造設している在宅療養者の経口摂取併用の実態と主介護者からみた経口摂取併用の意味を明らかにするために,訪問看護ステーション利用者で了解の得られた主介護者44名に面接による質問紙調査を行った
胃瘻と経口摂取との併用経験のある胃瘻造設者は28名(63.6%)で,そのうち28.6%はJCSがII桁以上で,53.6%は医師から経口摂取を禁止されているなか,経口摂取を開始し,32.1%が経口摂取に身の危険を感じた経験をしていた.しかし,経口摂取を支援してくれる医療者がいるのは42.9%にすぎなかった.一方,主介護者からみた経口摂取併用の意味として,「普通のこと・生きていく基本」「胃瘻造設者の喜びへの期待」「主介護者の喜び」の3つが抽出された.医療者は,患者や家族にとっての多様で多義的な「口から食べること」の意味を探索しつつ,向老・老年期における長い在宅療養期間の食への支援をいっそう充実させる必要性が示唆された.
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