Japanese
English
実践講座 病棟で行うリハビリテーション 4
看護の役割―療法士との連携
The role of nursing in rehabilitation at the ward.
三田 しず子
1
,
田中 さつき
1
,
山本 三千代
1
,
木村 彰男
1
,
大田 哲生
1
Shizuko Mita
1
,
Satsuki Tanaka
1
,
Michiyo Yamamoto
1
,
Akio Kimura
1
,
Tetsuo Ota
1
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
チームアプローチ
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
チームアプローチ
pp.357-363
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100284
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はじめに
従来,病棟は休むところとして考えられがちであった.しかし,2000年から回復期リハビリテーション病棟がスタートし,介護予防が叫ばれる昨今では,廃用予防や早期離床,早期退院といった観点から日常生活動作(activities of daily living;ADL)訓練の実践の場にすべきという考えが主流となった.
急性期病院ではICUでのベッドサイドリハビリテーションが当たり前となり,急性期病院の平均在院日数は2週間程度にまで短縮した.そのため,当院でも発症後間もない患者がリハビリテーション目的で入院し,ベッドサイドリハビリテーションからスタートするケースも少なくない.そこからいかに状態を安定させ,家庭復帰を目標に,生活へつなげるリハビリテーション看護を展開していくかが回復期リハビリテーション病棟の使命となる.
リハビリテーション看護では,チームアプローチの観点から他職種との積極的な情報交換が重要となってくるため,カンファレンスなどでの意思統一や方向性の確認が不可欠である.とくに,入院時カンファレンスでの情報共有,情報交換が治療方針を決定する意味で大切な役割をもつ.そのなかで看護師がどのような視点でリハビリテーション看護を進めていくかを紹介する.
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