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特集 訪問看護とリハビリテーション
訪問看護とリハビリテーション―医師の立場から
Community based Rehabilitation and Nursing: What should the Doctor do?.
大田 哲生
1
Tetsuo Ota
1
1東京都リハビリテーション病院在宅リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Tokyo Metropolitan Hospital
キーワード:
在宅リハビリテーション
,
訪問看護
,
チームアプローチ
Keyword:
在宅リハビリテーション
,
訪問看護
,
チームアプローチ
pp.217-221
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108920
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はじめに
高齢者の増加,医療費の削減,公的介護保険の導入などにより在宅医療が重要視され,各方面でその対策が進められているものと考える.1994年より訪問看護制度が実施され,すべての年齢の在宅療養者に訪問看護ステーションから訪問看護が行われるようになった.以降,急激な勢いで各地で訪問看護ステーションは増加している.
訪問看護の内容は多岐にわたるが,そのなかにリハビリテーションの概念が含まれていることを前提として話を進める.
現在,医療保険においては主治医は訪問看護におけるリハビリテーションの内容について指示書に明確な指示を記す必要があり,公的介護保険導入後はケアプラン作成時の訪問看護によるリハビリテーションの必要性や,その内容の決定に関与することとなる.
地域で活躍する理学療法士(PT),作業療法士(OT)などのセラピストが少ない現状では,効果的な在宅リハビリテーションによる患者のADL改善の可能性は,訪問看護によるリハビリテーションをいかにうまく行えるかにかかっているといっても過言ではない.
本項では訪問看護婦と協力し在宅療養患者のリハビリテーションをスムーズに行うために必要な,医師の知識・役割,またチームアプローチを進めていくうえでの問題点について,その解決方法と併せて述べる.
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