Japanese
English
特集 認知症のリハビリテーション
治療
Treatment for dementia and cognitive disorders.
和田 健二
1
,
中島 健二
1
Kenji Wada
1
,
Kenji Nakashima
1
1鳥取大学医学部脳神経内科
1Department of Neurology, Institute of Neurological Sciences, Faculty of Medicine, Tottori University
キーワード:
アルツハイマー型認知症
,
レビー小体型認知症
,
脳血管性認知症
Keyword:
アルツハイマー型認知症
,
レビー小体型認知症
,
脳血管性認知症
pp.225-230
発行日 2006年3月10日
Published Date 2006/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100261
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
人口の高齢化が進むにつれ,認知症を有する高齢者の絶対数は著しく増加しており,医療のみならず社会問題となっている.本邦においては,アルツハイマー型認知症等の認知症に対して日常診療でアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬等が使用されるようになった.さらには新しい治療法も計画されている.2002年に日本神経学会治療ガイドラインとして認知症疾患治療ガイドラインが出版された1).その後,ガイドライン作成委員会・委員長の中村によりフローチャートが追加提案され2),さらに,認知症の行動・心理症状(Behavioral Psychological Symptoms of Dementia;BPSD)に対する神経遮断薬について治療指針改定提案がなされた3).
本稿では治療ガイドラインに基づいて,認知症における治療法を解説する.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.