Japanese
English
特集 認知症とリハビリテーション医学
2 認知症の分類と診断
Classification and Diagnosis of Dementia
古和 久朋
1
Hisatomo Kowa
1
1神戸大学大学院保健学研究科
キーワード:
アルツハイマー型認知症
,
血管性認知症
,
レビー小体型認知症
,
前頭側頭葉変性症
,
合併病理
Keyword:
アルツハイマー型認知症
,
血管性認知症
,
レビー小体型認知症
,
前頭側頭葉変性症
,
合併病理
pp.637-642
発行日 2018年8月17日
Published Date 2018/8/17
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 認知症とは,いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し,複数の認知機能障害が存在するために社会生活に支障をきたすようになった状態,と定義される.その原因疾患はtreatable dementia(治せる認知症)も含めて多く存在するが,その9割以上が,アルツハイマー型認知症,血管性認知症,レビー小体関連認知症,前頭側頭葉変性症が占める.それぞれに発症様式や症状,罹患部位に特徴があり,これらを知ることが鑑別診断を行ううえで一助となる.患者の高齢化に伴い,1人の認知症患者には神経病理学的に複数の疾患が合併することがむしろ自然であり,そのことに留意しながら臨床的に観察,記載する姿勢が求められている.
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