透析患者の薬,どう使いわける?
認知症治療薬
中村 祐
1
1香川大学医学部精神神経医学講座
キーワード:
アルツハイマー型認知症
,
レビー小体型認知症
,
ドネペジル
,
ガランタミン
,
リバスチグミン
,
メマンチン
Keyword:
アルツハイマー型認知症
,
レビー小体型認知症
,
ドネペジル
,
ガランタミン
,
リバスチグミン
,
メマンチン
pp.561-566
発行日 2024年5月10日
Published Date 2024/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002989
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アルツハイマー型認知症(AD)の神経薬理学的な病態としては,アセチルコリン作動性神経細胞に変性・脱落が生じるために脳内のアセチルコリンの減少が生じることが主たる病態である.アセチルコリン作動性神経細胞の変性・脱落は,ADの病態では最下流に位置し,症状の発現に最も密接に関係している.この病態に対して,脳内のアセチルコリンの分解を抑制するドネペジル,リバスチグミン,ガランタミンなどのコリンエステラーゼ阻害薬が開発され,ADの治療薬として現在使用可能なものの大部分を占めている.なお,2023年4月にドネペジル貼付剤(アリドネパッチ®,軽度〜中等度1日1回27.5 mg 1枚,高度1日1回55 mg 1枚)が新しく上市された.また,ガランタミンは,重度の腎機能障害がある場合用いることができない.
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