Japanese
English
特集 脳卒中治療ガイドラインとリハビリテーション
脳卒中ガイドラインの国際比較
International comparison of stroke guidelines.
正門 由久
1
,
里宇 明元
2
,
木村 彰男
1
Yoshihisa Masakado
1
,
Meigen Liu
2
,
Akio Kimura
1
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
2慶應義塾大学リハビリテーション医学教室
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
2Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine Keio University
キーワード:
脳卒中ガイドライン
,
国際比較
Keyword:
脳卒中ガイドライン
,
国際比較
pp.1101-1106
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100224
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はじめに
従来の医療では,厳密な証拠に基づく意思決定よりも経験に基づく意思決定が主流であったが1),EBM(evidence-based medicine)が提唱され,わが国でも急速に広まりつつあり2),リハビリテーション医学・医療への導入が期待されている1,3).このようななかでさまざまな疾患に対して最新の治療法を集積し,EBMの具体的な支援策となり得る診療ガイドラインを作成することが求められている2).ガイドラインとは,医師が特定の臨床上の問題に対して,適切なヘルスケアを提供することを助けるために系統的に作成された勧告である.その目的は,ヘルスケア過程の改善,臨床の均質化,医療資源利用の最適化,医師への最新知識の提供と科学的証拠の活用の促進にある2).
本稿では,本邦で2004年出版された脳卒中治療ガイドライン2004と,海外の脳卒中,とくにリハビリテーションに関するガイドラインの国際比較をしながら,今後のガイドライン改定の方向およびリハビリテーション医学・医療の課題について述べたい.
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