Japanese
English
特集 整形外科における術後リハビリテーションの日米(欧)比較
総論;整形外科における術後リハビリテーションの日米(欧)比較
Comparison of the postoperative rehabilitation of orthopaedic surgery in Japan and other countries.
平澤 泰介
1
Yasusuke Hirasawa
1
1京都府立医科大学
1kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
整形外科
,
術後リハビリテーション
,
QOL
,
保険制度
,
国際比較
Keyword:
整形外科
,
術後リハビリテーション
,
QOL
,
保険制度
,
国際比較
pp.909-911
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100898
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
米国の公的な医療保障の対象は,高齢者や障害者,低所得者のみで,他の世代は民間の保険に任意で加盟している.米国における無保険者の背景にはこのような事情がある.日本のように国民全員が公的な保険によって守られているというのはむしろそう多くはない.WHO(世界保健機構)も,各国の医療保障を比較して,その質,平等性の見地から最も医療保障が進んだ国として日本を1位にあげている.しかし,周知のように急速な高齢化によって総医療費は急速に伸び,日本の保険制度が崩壊しつつある.度重なる診療報酬の改訂が行われ,その結果として在院日数の短縮化が進められている.ところが,標榜科の特殊性については必ずしも十分な配慮がなされているとは言えない.とくに整形外科のように長期に術後リハビリテーションが続く疾患が多い場合には,十分な医療を供給できなくなる可能性がある.そこで,日本のおかれている状況を米国あるいは欧州と医療経済の面から比較し述べてみたい.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.