Japanese
English
特集 ライフサイクルからみた小児期の逆境体験(ACEs)および肯定的体験(PCEs)
ACEs・PCEsの国際的潮流と日本の現状
Adverse and Positive Childhood Experiences in Japan;From an International Perspective
山口 有紗
1,2
Arisa Yamaguchi
1,2
1子どもの虐待防止センター
2国立成育医療研究センター
1Child Abuse Prevention Center
キーワード:
子ども時代の逆境体験
,
adverce childhood experiences
,
ACEs
,
子ども時代の肯定的体験
,
positive childhood experiences
,
PCEs
,
国際比較
,
international comparison
,
ウェルビーイング
,
well being
Keyword:
子ども時代の逆境体験
,
adverce childhood experiences
,
ACEs
,
子ども時代の肯定的体験
,
positive childhood experiences
,
PCEs
,
国際比較
,
international comparison
,
ウェルビーイング
,
well being
pp.246-252
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680030246
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抄録
本稿では,子ども時代の逆境体験(ACEs)および肯定的体験(PCEs)について,国際的な研究動向をふまえつつ,近年の日本における知見を概観した。ACEsは,当初の家庭内体験に限定された概念から,学校でのいじめや地域環境,自然災害など,エコロジカルモデルの外層に位置する体験や環境を包摂する枠組みへと拡張しており,日本においても文化的・社会的文脈を反映した指標開発が進められている。一方,PCEsに関する研究はまだ発展途上にあるものの,子どものレジリエンスや多層的環境の全体像を可視化し,子ども自身や周囲の資源に光を当てる指標として注目されつつある。こうした指標は,単独で解釈されるべきものではない。子どもの日常生活の文脈に位置づけ,子どもの権利に基づくウェルビーイングが実現されているかという視点から,研究と実践を往還させながら,社会に,そして子どもたちに還元していくことが求められる。

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