学会報告
第20回中国四国リハビリテーション医学研究会―2005年5月29日(日),於:米子コンベンションセンター「ビッグシップ」
中島 健二
1
1鳥取大学脳神経内科
pp.981-983
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100203
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1.失禁へのアプローチがADL改善に有効であった1例
米子東病院 清山 愛・倉橋 徹
礒辺 康行・新宮 彦助
大腿骨頸部骨折後に廃用症候群を呈し,認知症を合併するADL全介助の82歳,女性患者の失禁に対して,トイレへの定時誘導,トイレ動作訓練,移乗移動訓練を行った.歩行獲得したが,骨折部に痛みがあった.寝台横のポータブルトイレに誘導したが,受け入れが悪く,介助量が増加したため,受傷前に使い慣れていた身障トイレに変更したところ,ADLが軽介助化,失禁が減少し,尿意の出現が認められた.適切な排泄環境の選択が重要と考えられた.
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