学会報告
第28回中国四国リハビリテーション医学研究会―2009年7月19日(日),於:アイテムえひめ
木戸 保秀
1
1松山リハビリテーション病院
pp.89-92
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101693
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1.Dupuytren拘縮におけるハンドセラピィと治療成績について
倉敷中央病院リハビリテーションセンター
浅田 由貴・石田 崇
対象は4例4手,全例男性で,平均年齢は74歳であった.Meyerding分類でgrade 1が1手,grade 3が2手,grade 4が1手で,術式は全例,拘縮解離術,そのうち2例は動脈皮弁術が施行された.術後ハンドセラピィは1日1~2回の自動・他動運動を施行し,自主訓練の指導,確認を行った.退院後は外来継続し,平均フォローアップ期間は127.5日であった.結果,Tubiana判定基準による総合評価ではvery goodが1手,goodが3手であった.Buck-Gramcko法による指の総合運動機能評価では,優が4手であった.ED改善率は平均92.7%であり,罹患指別では,示指100%,中指91.4%,環指90.9%,小指85.4%であった.医師との連絡をとりながら早期よりハンドセラピィを施行し,入院中より自主訓練の指導,確認を行い,外来フォローへ移行したことで,日常生活のなかでの使用状況や自主訓練の実施状況の確認を行うことができ,全例において術前より症状の改善を認めた.今後は,長期経過や満足度についても調査したいと考える.
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