連載 リハビリテーション関連の各種統計
介護保険制度と要介護認定者数の推移
住居 広士
1
1県立広島大学大学院保健福祉学専攻
キーワード:
要介護認定
,
要介護度
,
介護保険
,
要介護者
,
要支援者
Keyword:
要介護認定
,
要介護度
,
介護保険
,
要介護者
,
要支援者
pp.494-495
発行日 2010年5月10日
Published Date 2010/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101775
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要介護認定における保険学の基本原理
社会保険は,保険学を基盤として,社会政策を実現しようとする経済財政政策の一つである.保険技術の面から考えると,介護保険料×被保険者数と利用者数×給付額の均衡を保つという基本原理がある.その利用者数を規定しているのが要介護認定であり,給付額は介護報酬となる.つまり介護保険は,要介護等利用者の数と,それに対応する介護保険給付総額が介護保険料財源に釣り合うように,介護保険料や介護報酬を調整する必要がある.
要介護認定は介護保険の公平な適用の基準であり,要介護度は介護時間をコンピュータ主体で量的介護評価してから判定されている.介護保険の経済財政を保険学の原則に合わせるには,要介護認定の改正とその技術的な調整が必要となる.
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