入門講座 地域生活につなげるさまざまなサービス・3
視覚障害者と聴覚障害者の生活とサービス—できるところから始める医療施設での支援
石塚 和重
1
,
飯塚 潤一
2
Kazushige Ishizuka
1
1筑波技術大学保健科学部
2筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター
キーワード:
視覚障害
,
聴覚障害
,
情報保障
Keyword:
視覚障害
,
聴覚障害
,
情報保障
pp.1107-1114
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201723
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
視覚障害と聴覚障害
“障害者差別解消法”(正式名称“障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律”)1)が2016年4月に施行され,病院やリハビリテーションセンター(以下,医療機関)もその対応が求められている.同法を医療機関に当てはめて簡単に言えば,「医療機関において,障害のある患者さんを差別してはいけません.患者さんとよく相談し,治療に支障がないよう環境整備してください.ただし,機関運営・業務に無理のない範囲で」となる.また,平成30年版障害者白書(第1章第4節6.保健・医療の推進)2)にも「障害者が身近な地域で必要な医療やリハビリテーションを受けられるよう,地域医療体制等の充実を図る」と記載されている.本稿では同法の概要の紹介とともに,医療機関における視覚障害者,聴覚障害者への対応などを提案する.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.