Japanese
English
研究と報告
水中における表面筋電図の特性―前脛骨筋への一定負荷による検討
The characteristics of surface EMG in water.
神谷 晃央
1
,
村岡 慶裕
2
,
大田 哲生
1
,
山仲 智美
1
,
木村 彰男
1
,
田辺 茂雄
3
,
加茂野 有徳
1
,
小川 真司
4
Akio Kamiya
1
,
Yoshihiro Muraoka
2
,
Tetsuo Ota
1
,
Tomomi Yamanaka
1
,
Akio Kimura
1
,
Shigeo Tanabe
3
,
Arinori Kamono
1
,
Shinji Ogawa
4
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
2藤田保健衛生大学衛生学部リハビリテーション学科
3慶應義塾大学理工学部生命情報学科
4市川市リハビリテーション病院
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
2Faculty of Rehabilitation School of Health Sciences, Fujita Health University
3Department of Biosciences and Informatics, Keio University
4Ichikawa-city Rehabilitation Hospital
キーワード:
水中
,
表面筋電図
,
周波数分析
,
インピーダンス
Keyword:
水中
,
表面筋電図
,
周波数分析
,
インピーダンス
pp.749-752
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100155
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はじめに
水中運動は,浮力や抵抗などの水の特性を利用できる.したがって,整形外科疾患をはじめ,関節リウマチや脳血管障害まで幅広く適応があり1),免荷,筋力強化,関節拘縮の軽減,フィットネス向上などのさまざまな効果が期待できる.水中環境の作用や水中運動の効果を定量的に評価するには,水中での表面筋電図の測定が利用されるが,その測定方法はまだ十分に確立されているとは言えない.
水中での表面筋電図測定は,短時間の測定であれば,手間やコストがかかるものの可能であると報告されている2).しかし,防水テープの内側に汗が溜まったり,水が浸入することで測定条件が次第に変化し,導出される筋電図に影響を及ぼす可能性が考えられる.
そのためわれわれは,防水処理をせずに水中筋電を測定した場合の特性を明らかにし,適切な水中での筋電図測定方法を確立することを目的に今回の研究を施行した.今回,前脛骨筋への一定負荷にて,防水処理の有無による筋電量の変化とその経時的変化(実験1)と,「防水処理なし」での水中表面筋電図の特性(実験2)を検討したので若干の考察を加えて報告する.
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