特集 進歩する低侵襲手術に応じた理学療法—治療プログラム,目標設定,リスク管理
腹部の低侵襲手術と理学療法
中田 秀一
1
,
榎本 武治
2
Shuichi NAKADA
1
,
Takeharu ENOMOTO
2
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーションセンター
2聖マリアンナ医科大学病院消化器・一般外科
キーワード:
消化器がん
,
高齢者
,
合併症
,
低身体機能
Keyword:
消化器がん
,
高齢者
,
合併症
,
低身体機能
pp.201-205
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202581
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腹部外科における低侵襲手術の特徴
1.低侵襲手術の現状
消化器外科領域では,腹腔鏡を用いた手術が低侵襲手術手技として認識され,広く定着してきた.がん患者の手術においても,根治性や機能温存,安全性を考慮する必要があり,特に早期胃がんや大腸がんにおいては開腹術と比較しても腹腔鏡手術の非劣性がすでに証明されている1).一方,食道がんのように前向き研究が進行している分野もあるのが現状であり,今後より一層の導入が見込まれている.
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