特集 消化器がん薬物療法
第3部 消化器がん領域における化学療法の将来展望 2章 免疫療法の展望
石塚 保亘
1
,
舛石 俊樹
1
1愛知県がんセンター薬物療法部
キーワード:
消化器がん
,
免疫療法
,
治療開発
Keyword:
消化器がん
,
免疫療法
,
治療開発
pp.1209-1218
発行日 2024年8月9日
Published Date 2024/8/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003179
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切除不能食道癌一次治療は,KEYNOTE-590試験でCF〔シスプラチン+フルオロウラシル(5-FU)〕+ペムブロリズマブが,CheckMate648試験でCF+ニボルマブ,イピリムマブ+ニボルマブが,それぞれCFと比較して有意に全生存期間(OS)を延長し,標準治療となった.しかし,5-FU,プラチナ,免疫チェックポイント阻害薬(ICI)不応後の選択肢はタキサンのみであり,依然として予後不良である.現在,抗 programmed death-1(PD-1)抗体の有効性増強による予後改善を期待し,併用療法の開発が進められている.
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