特集 消化管治療薬 外来での使いどころ
領域別消化管治療薬の使い方
《悪性腫瘍》
経口抗腫瘍薬(消化器領域)の使い方
戸ヶ崎 和博
1
,
浜本 康夫
1
Kazuhiro TOGASAKI
1
,
Yasuo HAMAMOTO
1
1慶應義塾大学医学部消化器内科
キーワード:
消化器がん
,
抗腫瘍薬
,
外来化学療法
Keyword:
消化器がん
,
抗腫瘍薬
,
外来化学療法
pp.287-292
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_287
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Summary
▪経口抗腫瘍薬は,外来治療が可能であるが,患者が主体的となり投薬管理と有害事象対応が実施できるということが前提である.そのため多職種が関与し十分に準備をしたうえで実施する必要がある.
▪特徴的な副作用をもつ薬剤があり,副作用プロファイルに熟知し,患者にも知らせる必要がある.そのため治療開始前の病状説明,目標共有が必須である.
▪経口薬による重症例の報告は多く,安易な投与による抗がん剤治療は危険である.副作用の出現時は適正なリスク評価のうえで支持療法の実施が必要で,ときには救急外来,入院のために来院する必要があることを教育することが必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018