Japanese
English
症例報告
Camptocormiaを呈する脳深部刺激療法後パーキンソン病患者にリドカイン筋注と体重免荷式トレッドミルトレーニングを併用した1例
A case of combined use of lidocaine intramuscular injection and body weight support treadmill training for Parkinson's disease patient after deep brain stimulation with camptocormia
坂井 登志高
1
,
土山 裕之
1
,
高尾 和孝
1
,
池田 清延
2
Toshitaka SAKAI
1
,
Hiroyuki TSUCHIYAMA
1
,
Kazutaka TAKAO
1
,
Kiyonobu IKEDA
2
1医療法人社団浅ノ川金沢脳神経外科病院リハビリテーション部
2医療法人社団浅ノ川金沢脳神経外科病院脳神経外科
キーワード:
パーキンソン病
,
camptocormia
,
リドカイン筋注
,
体重免荷式トレッドミルトレーニング
Keyword:
パーキンソン病
,
camptocormia
,
リドカイン筋注
,
体重免荷式トレッドミルトレーニング
pp.589-593
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202317
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要旨 Camptocormia(以下,腰曲がり)を呈する脳深部刺激療法(deep brain stimulation:DBS)後のパーキンソン病(Parkinson's disease:PD)患者1例にリドカイン筋注と体重免荷式トレッドミルトレーニング(body weight-supported treadmill training:BWSTT)を併用した.対象者は60歳台男性であり,Hoehn & Yahr分類はⅢであった.四肢症状はないが,姿勢反射機能不全を認めた.基本動作は杖歩行にて自立していたが,立位・歩行時に腰曲がりを認めていた.5日間の左右外腹斜筋へのリドカイン筋注を行い,理学療法は2週間実施した.理学療法はリドカイン筋注後に行い,BWSTTを実施した.介入後,体幹前屈角度の改善,バランス能力および歩行自立度の向上を認め,長期効果も認めた.この介入はDBS後の腰曲がりを呈するPD患者に対する新たな治療法の一助となり得ると考える.
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