Japanese
English
症例報告
高齢心不全症例に対する通所リハビリテーションを活用した多職種介入の一考察
A study of multi-professional intervention using day care for elderly patients with heart failure
平野 康之
1
,
小山 美華
2
,
前田 高宏
2
,
赤井 美佳
2
,
鳴滝 雅美
2
,
中島 了司
2
,
小濵 京子
2
,
河原 加奈
2
,
上田 由佳
2
,
住友 辰次
2
Yasuyuki HIRANO
1
,
Mika KOYAMA
2
,
Takahiro MAEDA
2
,
Mika AKAI
2
,
Masami NARUTAKI
2
,
Ryoji NAKASHIMA
2
,
Kyoko KOHAMA
2
,
Kana KAWAHARA
2
,
Yuka UEDA
2
,
Tatsuji SUMITOMO
2
1東都大学幕張ヒューマンケア学部理学療法学科
2住友内科病院
キーワード:
通所リハビリテーション
,
心不全
,
多職種
,
活動と参加
Keyword:
通所リハビリテーション
,
心不全
,
多職種
,
活動と参加
pp.594-599
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202319
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要旨 【目的】通所リハビリテーションを活用した多職種介入により「活動と参加」の向上につなげることができた高齢心不全症例について考察する.【症例紹介および介入方法】慢性心不全を呈する88歳男性.2017年6月より通所リハビリテーションの利用を開始した.開始時の意思疎通は良好で,室内であれば杖歩行が自立していたが,身体機能およびADL低下,生活空間の狭小化を認め,「活動と参加」に対しての興味や関心も低下していた.リハビリテーション会議を開催し,運動療法ならびに疾病管理を中心とした介入を3回/週の頻度で6か月間実施した.【結果(経過)】介入期間中の参加率は98%であり,その間の心血管イベントは認めなかった.身体機能やADLの指標はいずれも6か月後に向上した.また,「活動と参加」の目標も達成できた.【考察】通所リハビリテーションを活用した多職種介入は,高齢心不全症例の身体機能やADLなどの改善に寄与し,「活動と参加」の向上につながる.
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