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報告
Wallenberg症候群後のlateropulsionに対する運動療法とgalvanic vestibular stimulationの併用治療の効果—単一事例研究
Effects of physical therapy combined with galvanic vestibular stimulation on lateropulsion in a patient with Wallenberg syndrome: a case study
久保 洋平
1
,
植田 耕造
1,2
,
岡田 洋平
2,3
,
森岡 周
2,4
Yohei Kubo
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構星ヶ丘医療センター
2畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
3畿央大学健康科学部理学療法学科
4畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室
キーワード:
Wallenberg症候群
,
lateropulsion
,
前庭機能障害
,
galvanic vestibular stimulation
Keyword:
Wallenberg症候群
,
lateropulsion
,
前庭機能障害
,
galvanic vestibular stimulation
pp.633-639
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201584
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要旨 【目的】Lateropulsion(LP)を認めた症例に対し,原因を前庭機能障害と推察し運動療法と直流前庭電気刺激(galvanic vestibular stimulation:GVS)を併用した介入の効果を検証した.【方法】40歳台,男性.研究デザインはBAB型シングルケースデザインを用いた.操作導入期はGVSと運動療法を併用し非導入期は運動療法のみとした.評価項目はScale of the assessment and rating of ataxia(SARA)と重心動揺計で測定した左右方向動揺平均中心変位,矩形面積,総軌跡長とした.【結果】SARAはB1期後に改善したが,それ以降の変化はなかった.左右方向動揺平均中心変位はA期後と比較してB1,2期後に著明な改善を認めた.矩形面積,総軌跡長は立位条件により変化が異なった.【結論】運動療法にGVSを併用することで前庭機能障害が原因と推察されるLPを改善できる可能性が示唆された.
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