特集 耳鼻咽喉科領域における症候群
Wallenberg症候群
大藤
,
大和田
pp.1339-1341
発行日 1967年12月20日
Published Date 1967/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203885
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1895年にWallenbergは後下小脳動脈の閉塞によって同側(半側)の喉頭,口蓋帆麻痺,めまい,眼振,共同運動障害,側突進症,上下肢失調,眼球陥没,仮性眼瞼下垂,顔面半麻痺,躯幹四肢の反対側温痛覚麻痺などの症候を呈することを発表した。
その障害部位:同側(半側)の延髄にある疑核(N. ambigus)→主に口蓋,喉頭麻痺;腹核,背側脊髄小脳路(Tr. spinocerebell. dors. et vent.)赤核(N. ruber)→めまい,眼振,共同運動障害,側突進症,上下肢失調;N. ciliomedull→眼球陥没,仮性眼瞼下垂;三叉神経下行枝,顔面神経核→顔面麻痺;脊髄視床路(T. spinothalamicus)→温痛覚麻痺を招くに至る。
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