あんてな シリーズ 介護予防への取り組み・2
大分県における介護予防事業と理学療法のかかわり
河野 礼治
1,2
Reiji Kouno
1,2
1大分県リハビリテーション専門職団体協議会
2医療法人恵友会杵築中央病院リハビリテーション部
pp.195-199
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201462
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はじめに
大分県における地域包括ケアシステムは,2012年に県主導型の自立支援型ケアマネジメントの推進を目的とした地域ケア会議の導入から始まり,大分県理学療法士協会としても地域ケア会議への助言者派遣を行ってきました.地域ケア会議の実施に伴い,経時的に通所型サービス事業所と訪問型サービス事業所の育成が必要となり,生活機能向上支援事業(2014〜2015年)として,生活機能向上支援マニュアルおよび自立支援ヘルパー育成マニュアルを作成し,県内6つの圏域で研修会などを行いました.2016年度からは,介護サービス事業所自立支援実践事業へとつながっています.
また,介護保険卒業後の受け皿づくりとして介護予防の推進も同時進行で行い,現在では住民主体の介護予防推進事業へと進化しながら展開しています.これらすべての県主導型地域包括ケアシステム構築に向けた事業過程においても大分県理学療法士協会として協力支援を行っています1).
本稿のテーマである大分県における介護予防事業については,県主導型から始まり,各市町村によって地域特性にも応じた取り組みがなされています.理学療法とのかかわりとして,大分県の介護予防事業と,大分県理学療法士協会組織との取り組み,また,大分市と杵築市における介護予防事業と理学療法の取り組みを紹介します.
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