Japanese
English
報告
子供の腰痛の実態と発生要因の検討
The investigation of the actual situation and the outbreak factor of the low back pain in the children
増田 一太
1
Kazuto Masuda
1
1国際医学技術専門学校理学療法学科
キーワード:
子供
,
腰痛
,
体育座り
,
質問紙調査
Keyword:
子供
,
腰痛
,
体育座り
,
質問紙調査
pp.679-686
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201259
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要旨 【目的】本研究の目的は,質問紙調査により子供の腰痛の実態と発生要因を明らかにすることである.【方法】対象は,小学生5年生から高校生3年生までの939名とした.質問内容は,腰痛の有無,身体的要因,運動状況を調査した.そして腰痛の出現時期が全体の約70%以上が中学生時期であったため,腰痛を有する475名の中学生に対し判別分析を行い発生要因の検討を行った.【結果】腰痛有症率は約12.7%であり,年々増加傾向を示していた.子供の腰痛の特徴は,運動時痛よりも座位時痛のほうが多く,特に椅座位よりも体育座り時に多く認めた.判別分析の結果,腰痛発生には体格の成熟した男子中学生が関与した.【考察】子供の腰痛発生率は,成年期より少なかったが,今後経年的に上昇していくことが予想された.腰痛の発生要因は,体格の成熟した男子中学生であり,腰椎構成体への過負荷が早期より生じることが,腰痛発生に関与している可能性が示唆された.
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