甃のうへ・第56回
走る
佐藤 春美
1
1篠田総合病院リハビリテーションセンター
pp.235
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201143
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2017年9月,4年ぶりにマラソン大会に参戦しました.3回の膝関節手術で,もう走れないとあきらめかけましたが,また走れたことに感動したゴールでした.その瞬間,人の身体は壊れるけれど,しぶとく回復する可能性を持っている“素晴らしさ”を強く感じました.それは自分自身の身体の可能性や,そこに至るリハビリテーションの過程を思い出させたのでした.そして,これこそが自分が理学療法士をめざした根源であることを思い出しました.人の身体動作の探究が理学療法士をめざす動機であり,今も理学療法士としての原動力です.
そんな理学療法士人生もはや32年.持ち続けている身体動作への探究心ですが,2度ほど失いかけたときがありました.しかし,そのたび,さらに理学療法士人生への思いを強くしたように感じています.
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