Japanese
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症例報告
頸部郭清術および放射線治療後の関節可動域制限に対する理学療法
The physical therapy for restricted range of motion after neck dissection and radiation therapy
原 毅
1
,
阿部 勉
2
,
石井 貴弥
3
,
久保 晃
1
,
三浦 弘規
4
,
安孫子 幸子
5
Tsuyoshi Hara
1
1国際医療福祉大学保健医療学部理学療法学科
2リハビリ推進センター株式会社
3国際医療福祉大学三田病院リハビリテーション室
4国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
5伊藤超短波株式会社
キーワード:
晩期的退行性変化
,
頭頸部癌患者
,
超音波治療
Keyword:
晩期的退行性変化
,
頭頸部癌患者
,
超音波治療
pp.1137-1140
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201072
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要旨 本症例検討では,頸部郭清術および放射線治療を受けた頭頸部癌患者に発生した退行性変化に対する即時的な理学療法効果について検証した.対象は,右耳下腺全摘術と右頸部郭清術(Ⅰ〜Ⅴ),術後に放射線治療(66Gy33fr)が施行された40歳台女性である.Single case study(ABABデザイン)に準じて検討した結果,徒手療法のみと比較して事前に超音波治療を行う徒手療法のほうが退行性変化した部位が軟化し,関節可動域が拡大した.頸部郭清術および放射線治療後に退行性変化した軟部組織では,徒手療法のみの介入より事前に超音波治療を実施したほうが即時的に組織硬度を軟化させ関節可動域を拡大できる可能性が明らかとなった.
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