特集 エキスパートが語る小児理学療法
小児理学療法の動向
中 徹
1
Toru Naka
1
1群馬パース大学保健科学部理学療法学科
キーワード:
小児理学療法
,
国際生活機能分類
,
ICF
,
ライフステージ
Keyword:
小児理学療法
,
国際生活機能分類
,
ICF
,
ライフステージ
pp.1059-1066
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201054
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
小児理学療法の動向を語るにあたり—その歴史は既にICFを志向していた
小児理学療法の対象となる疾患を持つ人々の多くは,幼少期より消失することのない障害とともに生活を送るため「特別な生きる術」が求められる人々である.時の経過による疾患構造と治療医学および社会保障の変化や進歩はあるが,対象者の持つ「生きる術」の特別さは今日までなくなることはない.
日本では200年近く前から,心身が厳しい条件に置かれた子供たちを放置せず,よりよく育ち生活を送るための実践が行われてきた歴史がある.この事実の認識は,小児理学療法の動向の理解を助けるうえで重要である.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.