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特集 意識障害とリハビリテーション医学
6 意識障害患者の環境因子
Environmental Factors for Unconscious Patients
太田 正
1
,
苅屋 朋
1
Tadashi Ota
1
,
Tomo Kariya
1
1佐久総合病院リハビリテーション科
キーワード:
慢性期意識障害
,
植物状態
,
回復支援
,
国際生活機能分類
,
ICF
,
環境因子
Keyword:
慢性期意識障害
,
植物状態
,
回復支援
,
国際生活機能分類
,
ICF
,
環境因子
pp.34-39
発行日 2020年1月17日
Published Date 2020/1/17
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 意識障害患者に対する働きかけはすべて「環境因子」である.物的環境・人的環境・制度/サービスのあり方は患者の生活機能を左右するが,環境の側も患者から影響を受け,さらに環境因子相互も影響し合う.それらが良い循環を形成することが望ましいが,前提として不可欠なのは,見通しに関する正確な知識と個人因子の細やかな情報を,関係する人的環境が共有することである.植物状態の定義における日本と欧米の差が患者に対する態度という環境因子の差につながった可能性がある.意識障害患者への望ましい支援には,回復を展望した慢性期意識障害の評価法と,それを用いたデータベース構築という環境因子が期待される.
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