特集 ヴィジョン—見えるものと見えないもの
—エディトリアル—ヴィジョンをめぐって
網本 和
1
Kazu AMIMOTO
1
1仙台青葉学院短期大学リハビリテーション学科理学療法学専攻
キーワード:
ヴィジョン
,
視覚情報
,
みること
Keyword:
ヴィジョン
,
視覚情報
,
みること
pp.1284-1285
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203238
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これはおそらく職業病とでも言うべきかもしれないが,繁華街で人と待ち合わせをしているときの待ち時間に,行きかう多くの人々の歩き方が気になり始める.ああ,あの人は右股関節が痛んでいる,この人は側彎があるかもしれない,など見えているもの(歩き方)に運動学的な,理学療法的な意味を与えて時間を潰してしまう(余計なお世話に決まっている).
理学療法士あるいは医療職にとって,「みる」という言葉はさまざまな意味をもっていて,「診る」,「看る」,「視る」など多様な漢字(意味)があてられることはよく経験する.さらに「ヴィジョン」となると,視覚を超えて「視角(パースペクティブ)」,「構想」などを含むことになる.このように理学療法における「ヴィジョン」のもつ意味は何か,どのような臨床的意義をまとうのか,について本特集では考えていきたい.
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