入門講座 「はじめて」への準備(臨床編)・1【新連載】
はじめてのベッドサイド理学療法
永冨 史子
1
Fumiko Nagatomi
1
1川崎医科大学総合医療センターリハビリテーションセンター
キーワード:
ベッドサイド理学療法
,
守秘義務
Keyword:
ベッドサイド理学療法
,
守秘義務
pp.60-66
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200767
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はじめに
「ベッドサイド理学療法」ときくと,まず急性期や重篤な病態,そしてリスク管理の重要性などが想起される.実際のベッドサイド理学療法には2つのパターンがある.医師からベッド上で行うよう処方される場合と,生活空間で動作練習を行う目的で理学療法士がプログラムの一環としてベッドサイドへ出向き実施する場合,である.
いずれにしても,医療機器や点滴ライン,本人の私物や寝具などに囲まれた環境で行うので,理学療法室とは異なる工夫を必要とする.ベッドは患者さんにとっては居住空間であり,きわめてプライベートな環境でもある.その点へ配慮したマナーも忘れてはならない.
本稿では,ベッド上で理学療法を行うよう処方された場合を想定し,各疾患問わず共通すると考えられる注意点を中心に,「はじめてのベッドサイド理学療法」で活かしていただきたいことがらを解説する.
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