Japanese
English
特集 リハビリテーションにおけるインフォームド・コンセント
情報開示と守秘義務
Informed disclosure and a duty to protect a patient's privacy.
宮治 眞
1
Makoto Miyaji
1
1名古屋市立大学医学部附属病院医療情報部
1Division of Medical Informatics, Nagoya City University Medical School
キーワード:
情報開示
,
守秘義務
,
診療録
Keyword:
情報開示
,
守秘義務
,
診療録
pp.423-429
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109487
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はじめに
近年のリハビリテーションは,かつての戦傷,ポリオ後遺症,さらに四肢麻痺を中心とするそれから,循環器,呼吸器疾患などの内臓疾患への対応,さらには言語障害,精神疾患を包含してきている.つまり,リハビリテーションの対象が生活を基盤にしてCommunity Based Medicineとして広範囲に亘ってきている.背後には,リハビリテーションが自立生活思想として,人間復権の問題として把握されてきていることも間違いない1-4).保険における診療報酬明細書も含めて,医療情報の開示も守秘義務もこの延長線上にあると言わなければならない.本稿では筆者が日頃考えていることを中心に述べてみたい.
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