連載 対応に迷うケースに出会ったら―それでもケアをしなければならない看護師のために⑨
うつ病が疑われる従業員のプライバシーへの配慮
小林 敏生
1
,
中尾 久子
2
1広島大学大学院保健学研究科
2九州大学医学部保健学科
キーワード:
産業保健
,
メンタルヘルス
,
うつ病
,
個人情報
,
守秘義務
Keyword:
産業保健
,
メンタルヘルス
,
うつ病
,
個人情報
,
守秘義務
pp.1267-1271
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100295
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ねらい
従来から医療従事者には守秘義務があり個人情報の管理をしてきましたが,個人情報保護法の施行以降,保健医療施設では以前にも増して情報の取り扱いに注意を払っています.しかし,企業の一員として職員の健康状態を知る立場の産業看護職が,同じ組織の上司から「従業員の健康状態を把握するのは安全配慮義務である」と迫られたら,どのように対応したらよいでしょうか.今回は,企業の健康管理室に勤務する保健師の,うつ状態の従業員および上司,会社側への対応を取り上げます.
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