報告
腰部脊柱管狭窄症例における神経性間欠跛行―歩行様式と歩行可能距離との関係について
山田 英司
1
,
高橋 啓介
2
,
片田 圭一
3
,
坂下 真樹
3
,
島 巌
4
Yamada Eiji
1
1香川医科大学医学部附属病院理学療法部
2埼玉医科大学整形外科
3石川県立中央病院リハビリテーション部
4石川県立中央病院整形外科
pp.203-205
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105269
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はじめに
腰部脊柱管狭窄症は,脊柱管の狭窄により馬尾や神経根が圧迫され神経症状を呈する疾患である1).その特徴的な症状として,姿勢による症状の変化や神経性間欠跛行が挙げられる.症状は歩行や長時間の立位で誘発されるが,臥位や座位,立位前屈で軽減ないし消失する2).また,通常歩行ではすぐに歩行不可能となるが,押し車を押しながらの前屈歩行や自転車駆動では症状が出現しにくい症例が多い.
この神経性間欠跛行の発生機序については様々な角度から研究されているが,未だ不明の部分が多い.そのため今回,神経性間欠跛行の出現に影響を及ぼす因子を調べる目的で,神経性間欠跛行を有する腰部脊柱管狭窄症患者において,歩行様式と歩行可能距離との関係について検討したので報告する.
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