特集 合併障害をもつ片麻痺者の理学療法
合併障害を有する脳卒中片麻痺に対するリハビリテーション
長友 さやか
1
,
小泉 亜紀
2
,
佐鹿 博信
3
Nagatomo Sayaka
1
1横浜市老人リハビリテーション友愛病院リハビリテーション科
2七沢リハビリテーション病院脳血管センターリハビリテーション科
3横浜市障害者更生相談所
pp.85-92
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105006
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
脳卒中は全くの健常者に単独疾患として発症することは稀である.何らかの医学的リスクを抱えていたり,慢性疾患の治療中であることが多い.すなわち,脳卒中患者には疾病と障害が共存しているということになり,疾病の治療または管理をしながら障害に対してリハビリテーションをすることになる.また,脳卒中の発症が中高年者に多いことから,中高年特有の疾病も合併しやすくなり,まさに脳卒中片麻痺患者にはあらゆる疾患・障害が関与しているといってよいであろう.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.