特集 合併障害をもつ片麻痺者の理学療法
EOI(essences of the issue)
pp.83
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105005
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脳卒中は運動麻痺のほかに筋緊張異常,感覚障害,半側無視,失語症などの多彩な随伴症状を呈するため,そのリハビリテーションは一様でない.しかも中高年者に多発する疾患だけに,生活習慣病である糖尿病,高血圧などの既往や変形性疾患を合併していることも多く.それらがさらに進行して重篤な合併症や重複障害をきたした症例に遭遇し,困惑することがある.その背景には,ゴール設定や運動量の決定,優先すべきプログラムを立案・実施する場合に合併障害をどのように位置づけるか,などの臨床判断が求められているからである.
そこで今回,ASOなどによる下肢切断を伴った片麻療,糖尿病性網膜症,緑内障などによる視覚障害を伴った片麻庫,関節炎を伴った片麻療に対する理学療法を実施する際の,合併障害の捉え方,留意すべき症状とプログラムとの関係などについて解説していただき,臨床に直結するものになればと願って企画した.
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