講座 教育効果を上げるための工夫・2
専門教育技術をいかに高めるか
沼野 一男
1
Numano Ichio
1
1神田外語大学
pp.120-124
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104718
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「教える」とはどういうことか
「教える」あるいは「指導する」,つまり教師の教授活動には情報提示(講義,デモンストレーション等),反応喚起(質問,学習活動の指示等),フィードバック(承認,誤りの指導等)という3つの活動が含まれる.学生は教師のこうした活動に助けられて学習するのだが,その学習が効率的に行われるかどうかは,教師の教授技術によるところが大きい.
だからこそ教師は,講義やデモンストレーションの仕方,反応喚起の技術,フィードバックの与え方などを工夫するのである.現在では,小・中学校だけでなく高等教育,専門教育においても,視聴覚教育機器やコンピュータの利用を含めて,教授技術の研究が盛んに行われている.このことは理学療法士の教育においても変わりはないであろう.
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