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義肢装具士
大石 暁一
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1POアカデミー(日本義肢装具士協会)
pp.814
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104648
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わが国では,19世紀末より義肢装具の製作に携わる技術者が存在し,職種としては古い歴史を有するが,むしろ製作技術者として位置づけられ,人材の育成も徒弟制度のなかで行われてきた.
近年のリハビリテーション医療の発達とともに,義肢装具は治療上,重要な役割を占めるようになり,また,義肢装具を必要とする障害者や患者のニーズも多様化し,医学,工学を中心に高度な知職,技能を有した高い資質の義肢装具士が求められるようになってきた.このような社会的背景のなかで,昭和57年にはわが国で初めて,国際レベルでの義肢装具の体系的な教育が国立リハセンターで開始され,更に昭和62年には義肢装具士法が制定され,医療職として位置づけられることとなった.
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