あんてな
全国失語症者のつどい北海道大会を開催して
高橋 育子
1
1実行委員会
pp.812-813
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104647
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平成8年7月6日7日の両日,札幌市において「第14回全国失語症者のつどい」が開催された.北海道に失語症友の会(通称北の会)が生まれて10年.節目の年の記念行事として,開催を引き受けたのは4年前のことだった.不慣れなこともあり,開催当日まで右往左往することの連続であった.しかし,予想をはるかに越える1,450名余りの参加者があり(表1),大盛況のうちに無事終了することができた.
失語症は説明するまでもなく,話す,聞いて理解する,書く,読むなどのコミュニケーション手段の直接的な障害であり,自らの障害を説明できないという苦しみ,長期にわたって取り組まなければならないリハビリ,家族の葛藤,職業復帰率の低さ,それに伴う経済的な問題など,置かれている状況の厳しさは想像に難くない.
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