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特集 リハビリテーション関連職種の卒前・卒後教育―課題と展望
義肢装具士
Prosthetists and orthotists
栗山 明彦
1
Akihiko Kuriyama
1
1早稲田医療技術専門学校義肢装具学科
1Department of Prosthetics & Orthotics, Waseda College of Medical Arts and Sciences
キーワード:
義肢装具士法
,
大綱化カリキュラム
,
生涯学習
Keyword:
義肢装具士法
,
大綱化カリキュラム
,
生涯学習
pp.355-361
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101224
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はじめに
日本の義肢装具の教育は,古くはものづくりという観点から職人的な徒弟関係の世界で行われていた.しかし,医学の進歩による医療技術の高度化に伴い,個々の患者に適合した機能的な義肢装具を製作する技術など,専門的知識を有する者の必要性が高まってきた.よってそれらに応えるべく,義肢装具士養成校が1982年に日本で初めて開設され,その後1987年に義肢装具士法が制定されたことから,その翌年より国家試験制度が開始されることとなった.
義肢装具士国家試験は今年度の2007年度で21回目を迎え,年々レベルアップしているにもかかわらず合格率は90%台と高く,養成校における教育が実を結んでいるようである.しかし,卒前の臨床実習において学生の医学的基礎知識および製作技術などの専門知識が乏しいという声が聞こえてくる.また臨床現場においても,卒後教育としてのセミナーに参加する義肢装具士も多くはない.これら卒前教育の現状と日本義肢装具士協会(以下,本協会)の卒後教育の取り組みについて述べる.
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