リハビリテーション関連職の現状と展望
12.義肢装具士
野坂 利也
1
,
東江 由起夫
2
1北海道科学大学保健医療学部義肢装具学科教授,公益社団法人日本義肢装具士協会 顧問・前会長
2新潟医療福祉大学リハビリテーション学部義肢装具自立支援学科教授,公益社団法人日本義肢装具士協会 会長
キーワード:
義肢装具士
,
医療専門職
,
リハ専門職
,
義肢
,
装具
Keyword:
義肢装具士
,
医療専門職
,
リハ専門職
,
義肢
,
装具
pp.438-443
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034040438
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はじめに
義肢装具士法は, 昭和62(1987)年3月, 第108回通常国会で可決成立された.これは昭和40(1965)年に理学療法士及び作業療法士法が制定されてから22年後のことである.
この法律で「「義肢装具士」とは,厚生労働大臣の免許を受けて,義肢装具士の名称を用いて,医師の指示の下に,義肢及び装具の装着部位の採型並びに義肢及び装具の製作及び身体への適合(以下「義肢装具の製作適合等」という)を行うことを業とする者をいう」とされている.業務領域は,医療保険制度(健康保険法)や労災保険制度(労働者災害補償保険法)におけるさまざまな患者の治療用装具の製作適合に参画している.また補装具費支給制度(障害者総合支援法)では障害者(児)の日常生活を支えるための義肢装具(補装具)の製作適合に従事している.また義肢装具士のほとんどは義肢装具製作事業所に所属しており,出向という形態で医療機関または福祉施設(更生相談所)等に赴きこれらの業務に取り組んでいる.
そこで,本稿では「義肢装具士の養成教育」「義肢装具士の実態」「日本義肢装具士協会」「展望」について記載し,義肢装具士について概説する.

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