プログレス
ショートステイと老人の不適応
大橋 美幸
1
1大原記念病院・老人保健施設“博寿苑”
pp.344
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104546
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1.ショートステイとは
ショートステイとは,「在宅寝たきり老人などを介護している者が一時的に介護が困難になったり,介護疲れで休養を要する場合に,老人を特別養護老人ホームなどで保護する(imidas '95)」ことをいう.原則として,老人を預かる期間は特別養護老人ホームで7日間,老人保健施設で14日間である.
当老人保健施設でも,ショートステイは,7割が介護者の休養,残りの3割が困窮時の対応(冠婚葬祭や家族の旅行など)のために利用されており,毎月,ショートステイを繰り返すといった定期的な利用者も少なくない.しかし,実際にショートステイをする老人の立場からみると,このサービスの利用は並大抵のことではないのである.
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