あんてな
第31回全国研修会の企画
吉村 静馬
1
1山口コ・メディカル学院
pp.342-343
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104545
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理学療法士の学術研鑽の一環として毎年開催されている全国研修会も第31回を数え,今年は10月17日(木)~18日(金)の2日間,山口県山口市での開催です.メインテーマを「理学療法評価の再考」とし,治療に結びつく評価のあり方について各方面の先生方から実践報告や問題提起をしていただき,それらが参加者の日々の臨床や教育・研究にダイレクトに生かせればという意図で企画しました.
また,理学療法における具体的評価およびチームアプローチに必要な評価のあり方についても検証し,対象者の生活の質(QOL)の向上につながる方法論を模索することも狙いとしました.
理学療法士の誕生より早30年.従来は医療機関での理学療法が中心的な位置を占めていましたが,近年,ノーマライゼーション思想と高齢化社会の到来により,理学療法士の職域は,医療を軸としながらも,保健・福祉,あるいは行政機関などへと拡大していく傾向が強くなってきています.そして,われわれが行う評価自体も医学的側面にとどまらず,能力障害,社会的不利を含めた幅広い評価が必要になりつつあります.そこで今回の研修会では,「評価」にスポットを当て,様々な角度から理学療法を考えてみることにしました.
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