報告
脳卒中片麻痺患者の運動麻痺回復の検討
斉藤 秀之
1
,
藤井 博之
2
,
洲﨑 俊男
3
1藤井脳神経外科病院理学療法科
2藤井脳神経外科病院
3金沢大学医療技術短期大学部理学療法学科
pp.413-416
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104313
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Ⅰ.初めに
脳卒中片麻痺患者の早期理学療法施行上,脳出血と脳梗塞との間で運動麻痺の出現様式および回復過程に若干の相違を認める報告1-4)がある.またわれわれは,脳卒中早期理学療法における治療目標および治療プログラムの立案・実施に際し,その主な問題点である片麻痺の回復過程の把握は重要と考える.さらに早期理学療法施行上,片麻痺と密接な関係がある原疾患の病態を無視できないことを経験している.
そこで今回,脳出血と脳梗塞の2病型における運動麻痺の回復の比較を統計学的に検討することを目的とし,発症後速やかに理学療法を施行した症例について,病型別に運動麻痺を経時的に評価し検討した.その結果,若干の知見を得たので報告する.
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