とびら
理学療法士のささやき
吉村 茂和
1
1東京都リハビリテーション病院理学療法科
pp.217
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104256
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臨床家としての理学療法士は,一途に患者の回復を熱望し,理学療法を駆使して患者指導に励んでいる.また,理学療法士の卵である学生の臨床教育では,臨床実習などに可能な限りの情熱を注いで指導をしたり,臨床研究でも,臨床の合間を見つけては研究に勤しんでいる.さらに,日本理学療法士協会や都道府県の理学療法士会でも,プロフェッショナル集団としての社会的認知や理学療法士の水準を高めるために力を尽くしている.これらの一つでも自分なりの努力をしている理学療法士は,学会での発表や論文発表する機会があろうとなかろうと,その真摯な姿が輝いていると言えるであろう.
理学療法士が集うインフォーマルな席上では,医療に携わる多くの施設が唱える臨床・教育・研究の三本柱について,理学療法士一人一人の思いが,ささやき声として聞こえてくることもある.そのささやき声から察すると,臨床・教育・研究の三本柱を支えるため,理学療法士も多大な労力を費やしていると言う.しかも,三本柱に多くの疑問を抱きつつ日常業務をこなし,やや疲れぎみの理学療法士像が浮かんでくるのは,私の思い違いであろうか.以下,理学療法士のささやきを一部紹介する.
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