特集 脊髄損傷者の社会参加とQOLの向上
社会参加とQOL
吉岡 俊幸
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター横浜市障害者更生相談所
pp.682-683
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104105
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毎朝,父親が起床介護のため部屋に入って来る足音を,醒めきらない頭の片隅で聴きながら,「また一日が始まるんだ.」と感じるようになったのは最近のことではない.
三十代半ばを越え,顕著に疲労回復の困難さを感じるようになり,今後,何年くらい今の生活を続けていけるのだろうか,との不安も時折頭を過ぎる.かといって体力作りのために何をするわけでもなく,なるべく先のことは考えないようにして,漠然と毎日を送ることだけで精一杯の生活に,満足とも言い難いが,大きな不満も感じてはいない.
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