連載 科学的根拠に基づいた社会参加の意義と実際・第2回
社会参加の定義とは?
小向 佳奈子
1
,
藤本 修平
2
Kanako KOMUKAI
1
,
Shuhei FUJIMOTO
2
1株式会社エバーウォーク
2京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野
pp.135-141
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200800
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社会参加の意義
高齢障がい者を対象とした地域リハビリテーションにおいて,家庭や地域,社会への参加を目的とする場面は多い。臨床場面においてたびたび使用される「社会参加(Social Participation)」は,その目的を意味する概念である。
社会参加が重要である理由の1つに,Quality of LifeやWell-being1)を例にした包括的な概念であるPatient Reported Outcome2)と関連することが挙げられる。おそらく臨床現場においても,「社会参加によって(何かが)豊かになる」といった抽象的なイメージを持っている者も少なくないだろう。
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