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特集 中高年脳性麻痺者の問題点
中高年脳性麻痺者の施設ケアと問題点
Problems of the Cerebral Palsied in Middle and Old Age: Problems in Institutional Care of the Middle-aged and Elderly Cerebral Palsied
大内 二男
1
Tsugio OUCHI
1
1神奈川県立さがみ緑風園
1Sagamiryokufuen, Kanagawa.
pp.689-694
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103605
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Ⅰ.初めに
これまで脳性麻痺児については予防医学から早期発見,早期治療ならびにリハビリテーションについて多く論じられ,その重要性についてよく知られるようになってきている.一方,中高年齢に達している脳性麻痺者の問題について取り上げて発表されているものをみると脳性麻痺者側からの問題提起として挙げられているものはさまざまな側面をもっているのが現状である.
今回脳性麻痺者が約半数入所している療護施設の概要,入所者自治会の権利宣言と園の対応,さらに理学療法室に来ていてことばによるコミュニケーションのとれる人たちと面接し施設における日常生活で入所時と現在との変化,改善してもらいたいこと,楽しみにしていることなどをうかがってみた.施設ケアの現状と問題となっていることがらについて少しでも理解できればと願っている.
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