合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用
臨床各論 : 使い方の実際
中高年のヘルスケア
篠原 康一
1
1愛知医科大学産婦人科
pp.94-99
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208938
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●エストロゲンとVTEリスク : VTEリスクを経口と経皮とで比較したORは,経口で4.2,経皮で0.9であった.経皮吸収エストロゲン剤の使用ではVTEリスクが増加しない.
●エストロゲンと糖尿病リスク : エストロゲン投与経路では,経口HR 0.68[0.55─0.85]vs経皮HR 0.87[0.75─1.00](p=0.028)と経皮投与よりも経口投与で糖尿病リスクが減少する.
●プロゲスチンとの組み合わせ : 経口エストロゲン製剤はCEEに加え,17βE2製剤の使用が可能であり,現在使用頻度の高いホルモン剤は,エストロゲン製剤は3種類以上あり,プロゲスチンとの組み合わせではたくさんの処方パターンが選択できる.それぞれの薬剤の特色や,患者年齢・特徴を理解した選択をしたい.
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