Japanese
English
特集 中高年脳性麻痺者の問題点
中高年脳性麻痺者の健康管理―就労現場における生活と健康管理プログラム
Problems of the Cerebral Palsied in Middle and Old Age: Health Management of the Middle-aged and Elderly Cerebral Palsied
高橋 寛
1
,
指宿 立
1
Hiroshi TAKAHASHI
1
,
Tatsuru IBUSUKI
1
1(社会福祉法人)太陽の家
1Japan Sun Industries.
pp.669-674
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103602
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.初めに
社会福祉法人太陽の家(以下,「太陽の家」と略.)は,1965年10月5日,働く意欲をもちながら,就労の機会に恵まれない身体障害者に対して,就労の機会を提供するために,大分県の別府市に設立された職業リハビリテーションの場である.
太陽の家のある別府市(亀川)は,人口約13万人の全国的に有名な温泉の町である.昔から,湯治に訪れる弱者を受け入れてきた歴史をもつ.太陽の家は,移動に困難の多い身障者に住みやすい条件として,なるべく町に近い平坦地を選び,垣根のない解放型の施設づくりを目指してきた.亀川は,北部別府の人口約2万人の町であり,開所当時,蓮田であった周囲も住宅地に変わり,今では別府で数少ない平坦地でもあり,住みやすい町の筆頭に挙げられる.
創立27年目を迎える歴史の中で,健康管理(スポーツを含む)は身体障害者就労の裏付けとして力を注いできた一つである.また,身障者の雇用を考える企業にとって健康管理は,もっとも頭の痛い問題である.太陽の家では,協力企業は主に生産技術を,太陽の家が健康管理(身体的,精神的)を受けもっている.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.